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表彰台は堅くても「優勝するなら」、大技決め吉沢恋が逆転の「金」…日本勢同士の高め合いが快挙へ

読売新聞 / 2024年7月29日 13時15分

女子ストリート決勝で演技を終え、両手を上げて喜ぶ吉沢恋(28日)=三浦邦彦撮影

 【パリ=読売取材団】第33回夏季五輪パリ大会は第3日の28日、スケートボード女子ストリートは、初出場で14歳の吉沢 (ここ)(ACT SB STORE)が金メダルに輝いた。赤間 凛音 (りず)(15)が銀メダルで続き、日本勢が1、2位を占めた。

 日本勢同士の高め合いが快挙へとつながった。14歳の吉沢は、45秒間自由に滑る前半の「ラン」を終わって、15歳の赤間に次ぐ2位。他国の有力選手にミスが相次ぎ、安全策でも表彰台は堅い。それでも、「優勝するならあの技しかない」と腹をくくった。

 後半は、一発の技を競う「ベストトリック」を5本滑って、得点の高い2本の合計点が加算される。2本目に得意技を決めて逆転圏内に詰め寄り、迎えた終盤の4本目。空中で板を横に270度、縦に1回転させてレールを滑り降りる大技「ビッグスピンフリップボードスライド」を繰り出した。練習でもほぼ成功したことがなかった大技を鮮やかに決め、決勝で唯一の96点台を出して逆転。「きれいに成功できて、うれしさで両手を上げちゃいました」と興奮を抑えきれなかった。

 空中で板を回す吉沢、板に乗ったまま回るダイナミックな赤間。対照的なライバルでありながら、スケート場を離れれば互いに化粧をしあい、競技中は雑談を交わしてリラックスする。

 高難度の技に挑み続けた赤間も「大会中も励まし、相談し合うかけがえのない存在がいなければ絶対に銀メダルは取れなかった」と言う。互いに個性を認め、挑戦し合う環境が、女子スケボーを日本のお家芸に押し上げた。(井上敬雄)

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