アルジェリアの柔道選手が計量失敗で失格、イスラエルの選手が不戦勝…東京五輪でも別の選手が対戦避けようと棄権

エッフェル塔に設置された五輪のシンボルマーク（６月２８日、パリで）＝守谷遼平撮影

　国際柔道連盟（ＩＪＦ）は２８日、パリ五輪の柔道男子７３キロ級でアルジェリアのメサウド・ドリスが計量失敗で失格となったと発表した。２９日に対戦を予定していたイスラエルのトハー・ブトブルの不戦勝となる。

　仏紙ウエスト・フランスはＩＪＦの発表前、アルジェリアがイスラエルを国家承認していないことを理由に、ドリスが出場しないとの見方を伝えていた。２０２１年の東京五輪でも、アルジェリアの別の柔道選手がパレスチナ支持を理由に、ブトブルとの対戦を避けようと大会を棄権。ＩＪＦは１０年間の資格停止処分を科した。

　ロイター通信によると、イスラエル五輪委員会は計量失敗について「このような振る舞いはスポーツ界にあってはならない」との声明を発表した。（松久高広）