当事者しかわからない悩みを発信「不登校生動画甲子園」、ＴｉｋＴｏｋで開催…「＃」つけ投稿

文部科学省

　不登校の当事者たちが作成したメッセージ動画を集め、表彰する「不登校生動画甲子園」が今夏、動画共有アプリ「ＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）」上で開催される。当事者にしかわからない悩みを共有し、学校がつらい子どもたちを励ますのが狙いだ。大会事務局は今月３１日まで作品を募集している。

　応募できるのは、不登校を１日でも経験したことがある１３歳以上２０歳未満の個人やグループ。「学校に行きたくない君へ」をテーマに撮影した動画を、ＴｉｋＴｏｋに「＃不登校生動画甲子園」のタグをつけて投稿する。複数の動画を投稿することも可能だ。

　昨夏は「不登校生動画選手権」の名称で開催された。約３５０本の作品が投稿され、合計の再生回数は１１００万回以上に上った。

　文部科学省の２０２２年度調査では、不登校の小中学生は約２９万９０００人で過去最多を更新した。自身も不登校経験者で、大会事務局を務めるジャーナリストの石井しこうさん（４２）は「昨年の大会への動画投稿をきっかけに、通信制高校への進学を決めた子もいる。不登校で悩んでいる皆さんの助けになればうれしい」と話している。