佐賀・牛津の大谷舞桜、なぎなた個人・団体の２冠達成「人生でいちばん自分らしい試合ができた」

なぎなた個人で優勝した牛津の大谷舞桜（右）（２９日）＝秋月正樹撮影

　全国高校総体（インターハイ＝読売新聞社共催）は２９日、６競技が福岡、長崎、大分３県で行われた。なぎなたの個人決勝は大谷舞桜（佐賀・牛津３年）が制し、団体決勝も大谷を擁する牛津が初優勝した。

　牛津の大谷が個人と団体の２冠に輝いた。３月の選抜大会個人戦を制したエースは前夜、緊張で眠れず「体調が悪かった」。それでも、個人戦で「春夏連覇」を達成し、勢いに乗った。その後の団体戦では準決勝まで３戦全勝。個人戦と合わせてこの日８試合目となった決勝は１勝リードの大将戦で登場すると、連戦の疲れを感じさせない機敏な体さばきで自分の得意な間合いを作り、鮮やかなスネで一本を奪った。「今までの人生で、いちばん自分らしい試合ができた」と大谷。頼れる主将が、チームを頂点へ導いた。