竜王戦の挑戦者決定三番勝負、第１局は佐々木勇気八段が広瀬章人に勝利…挑戦権獲得まであと１勝

竜王戦挑戦者決定三番勝負第１局、投了を告げる広瀬章人九段。勝った佐々木勇気八段は藤井聡太竜王への挑戦権獲得まで「あと１勝」とした（２９日夜、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で）＝若杉和希撮影

　藤井聡太竜王への挑戦者を決める第３７期竜王戦挑戦者決定三番勝負第１局、広瀬章人九段（３７）と佐々木勇気八段（２９）の対局が２９日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われた。勝負は同日夜、８９手で佐々木八段が勝ち、挑戦権獲得まで「あと１勝」とした。

　佐々木八段の先手となった本局は、角換わり腰掛け銀の戦いとなった。お互いの研究範囲だったのか、午前中から激しい攻め合いになったが、広瀬九段の攻めを佐々木八段が巧みに受け止め、優位を確立。広瀬九段は必死に挽回を図ったが及ばなかった。

　来月行われる三番勝負第２局で佐々木八段が勝てば、挑戦者に決定。広瀬九段が勝てば、決着は第３局に持ち越される。