柔道世界ランキング１位の出口クリスタとは…長野県出身で所属は日本生命、妹は阿部詩と対戦

カナダ代表の出口クリスタ（２０２３年１２月撮影）

　パリオリンピック柔道女子は２９日、５７キロ級が行われた。世界ランク１位の出口クリスタは順当に準決勝に進んだ。

　長野県塩尻市出身。３歳で塩尻市の道場に通い始め、高校１年に初出場したインターハイで優勝。その後、全日本の強化選手に選ばれたが、２０１４年に父親の出身国であるカナダ代表に転向した。

　転向後３年間は国際試合に出場できないため、カナダ代表としてのデビューは１７年になった。翌１８年の世界選手権で銀メダルを獲得し、１９年と２３年は優勝。東京五輪の出場は逃したが、パリ五輪の切符を手にした。

　柔道を離れると釣りやスノーボードを楽しみ、４匹の猫と過ごす時間を大切にしている。

　クリスタの影響で柔道を始めた妹のケリーとともに、日本生命に勤務。ケリーは２８日の５２キロ級で阿部詩と対戦し、初戦敗退している。