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SNSや動画視聴長いほど全教科で正答率低く…全国学力テスト、中学国語の正答率は最低に

読売新聞 / 2024年7月29日 21時38分

全国学力テストに臨む児童たち(大阪府泉佐野市の小学校で、4月18日)

 文部科学省は29日、今年4月に実施した2024年度の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。中学校の国語は平均正答率が前年度より11・7ポイント低い58・4%で、19年度に現在の出題形式に切り替わって以降、最低となった。特に「読む」技能を測る問題で正答率が低く、必要な情報を読み取る力に課題がみられた。

 全国学力テストは毎年行われ、国公私立に通う小学6年と中学3年が対象。今回は約190万人が国語と算数・数学の2教科を受けた。

 中学国語では、「話す・聞く」「読む」「書く」の技能別で、「読む」の正答率が最も低い48・3%となり、前年度比で15・7ポイント下がった。「話す・聞く」は59・1%、「書く」は65・7%だった。問題形式別では、記述式の正答率が46・1%と低く、無解答率が14・8%に上った問題もあった。

 文科省は「難易度は年によって変わるので過去の成績と単純比較できない」とした上で、「子どもたちには多様な文章に触れさせることが必要だ」としている。

 平均正答率を教科別にみると、小学校の国語は67・8%(前年度比0・4ポイント増)、算数は63・6%(同0・9ポイント増)。中学校の数学は53・0%(同1・6ポイント増)だった。都道府県別の成績では、小中ともに秋田や東京、石川、福井などが上位に入った。

 同時に実施された児童生徒に生活習慣などを尋ねるアンケート調査とテストの結果を分析すると、スマートフォンなどでSNSや動画視聴を行う時間が長いほど、正答率が低くなる傾向が全教科でみられた。

 中学国語では、1日あたりのSNSや動画視聴などが「30分未満」と答えた生徒の正答率は63・9%だったが、「4時間以上」の生徒は51・6%で、12・3ポイントの差が開いた。

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