栃木県佐野市で今年最高となる４１・０度、６地点で４０度超え…猛暑日は２５５地点

　高気圧の影響で２９日、西・東日本を中心に猛烈な暑さになり、栃木県佐野市では全国で今年最高となる４１・０度を観測した。国内の観測史上最高の４１・１度に次ぐ暑さで、浜松市天竜区、群馬県館林市、伊勢崎市、埼玉県熊谷市、茨城県古河市でも４０度以上となった。気象庁によると、計６地点で４０度以上となるのは、２０２２年７月１日に並び最多。

　佐野市では２９日午後２時頃、最高気温を観測。ＪＲ佐野駅周辺では、強い日差しが照りつける中、日傘や携帯型の扇風機を手にする人が目立った。

　３５度以上の猛暑日は、全国９１４地点のうち２５５地点（午後６時時点）に上った。気象庁によると、７月の猛暑日地点数は延べ３１２９地点となり、同庁が同じ方法で統計を取り始めた１０年以降、７月として最多だった１８年７月の延べ３１２７地点を超えた。

　東京都心は今年最高の３７・３度を記録。東京消防庁によると、都内では２９日午後９時現在、９～９６歳の男女１７６人が熱中症の疑いで救急搬送された。このうち、６０～８０歳代の男女８人が重篤な状態で、同年代の男女８人も重症だという。搬送者の約７割が６０歳代以上だった。

　３０日以降も全国的に厳しい暑さが続く見通しで、同庁などは、直射日光を避けてこまめに水分補給し、エアコンを使用するなどの対策を呼びかけている。