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五輪開会式の一部演出に反発多数、「最後の晩餐」を連想させるショーに「キリスト教を嘲笑」

読売新聞 / 2024年7月29日 22時42分

28日、ルーマニアのブカレストで「最後の晩餐(ばんさん)」を連想させるパリ五輪の開会式と絵画を比較した紙を掲げる男性=AP

 【パリ=梁田真樹子】26日のパリ五輪開会式の一部演出が、開催国フランス国内や周辺国から激しい反発を受けている。「多様性」の尊重をアピールするためとして、レオナルド・ダ・ビンチの絵画「最後の 晩餐 ばんさん」を連想させるショーに、ドラァグクイーン(女装パフォーマー)を登場させるなど過激な演出が目立ったためだ。

 最も問題視されているのは開会式の後半、エッフェル塔に近い橋の上で、ドラァグクイーンやDJら十数人が長テーブルを囲んで、歌や踊りを披露した場面だ。イエス・キリストと弟子による最後の晩餐を描いた絵画に構図が酷似しており、仏司教協議会は翌27日、声明で「キリスト教を嘲笑する場面が含まれていた」と批判した。

 ギリシャ神話の神に 扮装 ふんそうした歌手が出てくる場面もあり「宗教への侮辱」との受け止めも出た。型破りな開会式を評価する声はあるものの、SNS上では米国やスペイン、イタリアなどからも非難が噴出した。大会組織委員会は28日、「いかなる宗教団体も軽視する意図はなかった」と釈明した。

 開会式では、フランスの海外県出身の歌手が仏国歌を独唱した。西アフリカ・マリ出身の歌手アヤ・ナカムラさんが、自作曲を披露すると、マクロン仏大統領はSNSで称賛した。

 一方、極右の流れをくむ「国民連合」はじめ右派政党は移民系を多く起用した開会式を「恥さらしだ」などと非難した。

 開会式の芸術監督を務めたトマ・ジョリー氏は28日、仏テレビのインタビューで、開会式の演出に関し、世界各地で社会の分断が指摘されていることを念頭に「修復と和解の儀式を行いたかった」と説明している。

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