「なぜなのか自分でも分からない」…まさかの敗退で顔こわばらせた江村美咲、足が思うように動かず

フェンシング女子サーブル個人３回戦で、韓国選手に敗れた江村美咲（２９日）＝松本拓也撮影

　２９日のパリオリンピック女子サーブル個人で、２０２２、２３年の世界選手権覇者で日本選手団の旗手を務めた江村美咲（立飛ホールディングス）が、韓国選手に３回戦で敗れた。

　３回戦敗退の江村は顔をこわばらせて報道陣の前に現れた。足が思うように動かず、初戦の２回戦は格下のウクライナ選手に１５―１４の辛勝。迎えた韓国選手との３回戦も精彩を欠き、終始、劣勢の展開を強いられて７―１５と完敗した。

　点を取り急ぐ気持ちが空回りしたとした上で、「もっと動いて戦わないといけないのにどうしても足が止まってしまって、それがなぜなのかは、今もまだ、自分で分かっていない部分がある」。金メダルの有力候補として、日本選手団の旗手も務めた実力者が、個人戦で早々に姿を消した。