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「なんとか次世代に」と挑んだ初老ジャパン、「ベルサイユの銅」で輝く…「誰もが衝撃受け驚いたと思う」

読売新聞 / 2024年7月29日 23時51分

ベルサイユ宮殿で行われた総合馬術団体で銅メダルを獲得した日本の戸本一真(29日)=三浦邦彦撮影

 パリオリンピックは第4日の29日、総合馬術の団体で、日本が銅メダルを獲得した。馬術での表彰台は、1932年ロサンゼルス大会で西竹一が金メダルに輝いて以来となった。

 「初老ジャパン」が、馬術で92年ぶりのメダルを獲得した。3位になった総合馬術団体。会場のベルサイユ宮殿で快挙を成し遂げたメンバーは、「感動的で信じられない」と語った。

 メンバーは、控えを含めて4人。平均年齢は40歳超で、自分たちで「初老ジャパン」と呼んでいる。最年長の大岩義明選手(48)は銅メダル獲得後、「自分のできることに集中していた。誰もが衝撃を受け、驚いたと思う」と語った。

 5大会連続の出場で、表彰台が悲願だった。愛知県で生まれ、馬術は10歳から始めた。大学卒業後、一度は競技から離れたが、2000年のシドニー五輪を見て復帰。約20年間、欧州を拠点にする。

 チームは18年に結成。パリでは、「団体で金」を目標に強化してきた。大岩選手は大会前、チームについて「強さや安定感がある」と手応えを語り、「ここで成績を出して何とか次世代につないでいきたい」との思いを吐露していた。

 大岩選手の明治大馬術部の後輩で、神奈川県座間市の乗馬クラブのインストラクター草薙達也さん(44)はメダル獲得の瞬間、涙があふれた。「今まで、すごくつらいことが多かったと思うので、努力が実ってくれてうれしい」と話した。

 主力の戸本一真選手(41)も海外に渡り、15年から本場・英国で修業を積んできた。言葉の壁に苦しみながらも技術力を伸ばした。「いつものパフォーマンスができれば結果がついてくる」。大会ではミスの少ない走りで、メダル獲得に貢献した。

 パリ五輪後、拠点の欧州から日本に戻る選手もおり、今回が4人での集大成になる可能性がある。開幕前、大岩選手はSNSにこう投稿していた。「このチームで挑むのはこれがおそらく最後。必ず笑顔で帰ろう」

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