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ハリス副大統領、出馬表明から短期間で「カネ・人・熱狂」呼び込む…急浮上をSNSが支える

読売新聞 / 2024年7月30日 1時1分

 【ワシントン=池田慶太】11月の米大統領選で民主党の候補指名獲得が確実なカマラ・ハリス副大統領(59)は立候補を表明した21日から1週間足らずで2億ドル(約307億円)の献金を集めた。陣営が28日、発表した。28日で投票まで100日となった短期決戦は共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)と、勢いづくハリス氏の激しい競り合いが予想される。

 ハリス氏の陣営によると、献金全体の66%は初めての献金者からだった。バイデン大統領からハリス氏への候補者差し替えを受け、民主党への献金を再開させたり増やしたりしている献金者もいるとみられる。新たなボランティア登録者数も17万人以上に上っている。

 ハリス氏は代議員による8月1日のオンライン指名投票で正式に党候補になる見通しだ。

 バイデン氏より20歳以上若いハリス氏が民主党の「主役」になったことで状況は一変した。ハリス氏は出馬表明から短期間で党内を掌握し、「カネ、人、熱狂」を呼び込む。

 米ABCと調査会社イプソスが28日に発表した世論調査では、民主党員の88%がハリス氏を「熱心に支持する」と答えた。米政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた平均支持率によると、ハリス氏はトランプ氏を1・7ポイント差で追う。バイデン氏撤退前の約3ポイント差から縮めた。

 ハリス氏の「スタートダッシュ」(党関係者)が成功した裏には、バイデン氏の撤退を受けた迅速な対応がありそうだ。米紙ニューヨーク・タイムズによると、ハリス氏がバイデン氏から撤退の意向を伝えられたのは表明当日の21日朝。ハリス氏は党の有力者リストを作成し、撤退が正式発表されると10時間かけて100人以上に連絡して大統領を目指す熱意を伝えたという。

 その日の夕方にはバイデン陣営が集めた選挙資金やスタッフをハリス氏陣営に移行させる手続きが完了。バイデン氏が予備選で獲得した代議員の大半をハリス氏に割り当てることも23日までに固まった。

 ハリス氏の急浮上はSNSが支える。ココナツやヤシの木の絵文字を投稿して支持を表明する人が相次ぐ。ハリス氏が幼い頃、母親から「ココナツの木から落ちただけだと思っているの?」と叱られたというエピソードが若者らに面白がられ、ネットで拡散した。英国の人気歌手チャーリーXCXさんが「カマラはBrat(悪ガキ)」と投稿したことも好感度を上げた。

 一方、トランプ氏は27日、ミネソタ州の集会でハリス氏を「狂ったリベラル」「うそつき」などと批判した。焦りを募らせているとみられる。

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