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柔道の舟久保遥香が「銅」、痛恨の「9秒で敗戦」から復活…代名詞の寝技で流れ戻す

読売新聞 / 2024年7月30日 0時56分

柔道女子57キロ級の敗者復活戦でセルビア選手を攻める舟久保遥香(上)(29日、パリで)=池谷美帆撮影

 パリ五輪の柔道は29日、男女各1階級が行われ、女子57キロ級の舟久保遥香(三井住友海上)は準々決勝で前回銀メダルのフランス選手に敗れたが、3位決定戦でリオデジャネイロ大会金メダルのラファエラ・シウバ(ブラジル)を延長戦の末に破り、銅メダルを獲得した。男子73キロ級の橋本壮市(パーク24)は準々決勝でフランス選手に敗れた後に敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦に進んだ。

 女子57キロ級で初の五輪舞台に臨んだ舟久保が、苦しみながらも銅メダルを手にした。準々決勝をわずか9秒で敗れる衝撃も、何とか敗者復活戦、3位決定戦を勝ち上がる執念を見せた。

 準々決勝、大歓声に後押しされて出てきた地元フランスのサラレオニー・シシケと組んだ瞬間、小外刈りに倒れてまさかの一本負け。「(シシケとの)試合の入りを気をつけたい」と警戒していたはずだったが、痛恨の極みだった。

 だが、休憩時間をおいて臨んだ敗者復活戦では本来の姿を取り戻した。少しでも相手が崩れれば自身の代名詞でもある寝技に持ち込んだ。最後は器用に相手の動きを制し、横四方固めで一本勝ち。続く3位決定戦もリオデジャネイロ五輪金メダリストのラファエラ・シウバ(ブラジル)を延長戦の末、破った。

 舟久保を支えるのは、体幹の強さや組み手のうまさ。そしてきつい階段ダッシュを繰り返して身につけた持久力だ。豪快な技こそないが、着実に、じわじわと勝利を引き寄せるのが舟久保流の戦い方だ。

 昨年5月の世界選手権。決勝で敗れて「世界一になる覚悟ができていなかった」と漏らした。「心技体」の充実を何より重視したこの1年だった。まだ25歳。もっと技を磨いて、次こそ悲願の頂点を狙う。(小高広樹)

橋本 痛恨反則負け

 男子73キロ級の橋本は準々決勝で攻めあぐね、痛恨の敗戦。持久戦を得意とするジョアンバンジャマン・ガバ(仏)相手に時間無制限の延長戦となり、先に三つ目の指導を受けて反則負け。その後の敗者復活戦は相手の反則で勝ち上がった。

 初戦の2回戦は得意の片手での袖釣り込み腰で技ありを奪って優勢勝ちしたが、流れを作れなかった。長らく五輪2連覇の大野将平さんの陰に隠れ、32歳でやっとつかんだ初の五輪切符。「自分の柔道の集大成。悔いのないように戦いたい」と意気込んで臨んだが、金メダルには届かなかった。

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