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鹿児島市電は「芝生軌道」が特徴…南国の夏空に、緑とオレンジの塗装が似合います

読売新聞 / 2024年8月2日 8時35分

 今回の鉄フォトは鹿児島市を走る日本最南端の路面電車・鹿児島市電です。

 1912年(大正元年)に開業した鹿児島電気軌道が前身で、現在は計13.1キロを運行しています。JRと接続する鹿児島駅前から2路線が走り、ともに最大の繁華街・天文館を走行します。高見馬場で分岐し、2系統は鹿児島中央駅前を経て郡元へ。1系統は騎射場を経由して郡元からは専用軌道に入り、日本最南端の電停・谷山に至ります。

 市電の特徴は、路面を芝生で覆った「芝生軌道」になっていること。ヒートアイランド現象の緩和などを目的に、2006年度以降専用軌道を除く全てが順次緑化されました。中心街にある老舗百貨店「 山形 (やまかた)屋」や、鹿児島中央駅前付近では鮮やかな緑のじゅうたんが延び、車両が映えます。また架線を整理して架線柱を「センターポール」化したことで景観が良くなり、並走する自動車のスムーズな運行にもつながっています。

 多種多彩な車両も見所です。市電としては珍しく、JR九州が製造した2100形や、日本で初めて導入された純国産の超低床車両1000形「ユートラム」など、様々な顔ぶれが市民の足を支えています。日中は超低床車中心の運行ですが、朝夕のラッシュ時には旧型車両が稼働する姿も見られます。

 今回の撮影場所は1系統の沿線で武之橋付近の 甲突 (こうつき)川沿いの緑地です。沿線でも桜島を望む随一のビュースポットです。南国を象徴する夏空に、緑とオレンジの塗装が似合いますね。(東京写真部 大石健登)

 ※鉄道写真撮影の際のお願いです。マナーを守って安全に撮影しましょう。

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