プーチン氏の元スピーチライターに禁錮８年の判決、ユーチューブで露軍への否定的な評価を問題視か

ロシア国旗＝ロイター

　タス通信によると、モスクワの裁判所は２９日、ロシア軍に関する虚偽情報を拡散した罪で、ロシアの政治学者アッバス・ガリャモフ氏に対し、本人不在のまま禁錮８年の判決を言い渡した。ガリャモフ氏は２００８～１０年、当時のプーチン首相（現大統領）のスピーチライターを務めた。

　独立系メディア「メドゥーザ」によると、問題視されたのは２２年のユーチューブでの発言とみられ、プーチン氏や露軍への否定的な評価が含まれていたという。ユーチューブの同じ動画に出演したウクライナのジャーナリストにも今回、禁錮８年が言い渡された。

　ガリャモフ氏は欧米メディアにプーチン政権に関する分析などでコメントしていた。欧米のスパイを意味する「外国の代理人」の指定も受けており、現在はロシア国外で活動している。