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ベネズエラ政権、大統領選の結果を疑問視する中南米7か国の外交官追放…航空便の運航も一部停止

読売新聞 / 2024年7月30日 17時39分

29日、カラカスの街頭で、ベネズエラ大統領選の結果に抗議する住民ら=大月美佳撮影

 【カラカス=大月美佳】南米ベネズエラの大統領選の投開票から一夜明けた29日、選管当局による反米左派ニコラス・マドゥロ大統領(61)が勝利したとの発表に対し、各地で大規模な抗議デモが発生した。事前の世論調査では野党候補が優勢で、国内外で選挙結果を疑問視する声が上がっている。

 「マドゥロは独裁者、詐欺師だ」。29日午後、首都カラカスでは数千人が徒歩やオートバイで街頭に繰り出し、鍋をたたいて大統領選の不正を訴えた。治安当局は催涙弾で制圧した。デモ隊は一部で暴徒化し、マドゥロ氏の看板をはがしたり、燃やしたりした。

 選管は28日、マドゥロ氏の得票率を51%、野党連合統一候補のエドムンド・ゴンサレス氏(74)が44%と発表した。ゴンサレス氏を支持する野党指導者のマリア・マチャド元国会議員(56)は独自集計として、ゴンサレス氏が73%の票を獲得したと主張している。

 米国や選挙監視団を派遣した米カーター・センターは29日、すべての開票所の結果の公表を求めた。米州機構(OAS)常任委員会はアルゼンチンなど中南米9か国の要請を受け、31日に緊急会合を開く。

 政権側は反発し、アルゼンチンなど中南米7か国の外交官の追放を決めた。31日からパナマ、ドミニカ共和国との航空便の運航の一時停止も発表した。

 これに先立ち、司法当局は選管当局のシステムにサイバー攻撃があり、野党指導者の関与を検察庁が捜査していると明らかにした。

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