フォロワー２５００万人、中国紙前編集長の発信制限か…毎日投稿から一転沈黙「理解してほしい」

中国の国旗

　【広州＝鈴木隆弘】香港紙・星島日報は３０日、中国の共産党機関紙傘下「環球時報」の 胡錫進 （フーシンジン）・前編集長がＳＮＳに投稿しなくなり、発信を制限されているとの見方を報じた。

　胡氏は、中国では著名なメディア関係者。政府寄りの立場で強硬な発言が知られる一方、時には政策に疑問を投げかけ、中国のＳＮＳ 微博 （ウェイボー）のフォロワーは約２５００万人に上る人気があった。ほぼ毎日投稿してきたが、２７日を最後に更新していない。胡氏は星島日報の取材に「何も言いたくない。理解してほしい」と語った。

　胡氏は最近の投稿で、今月中旬に行われた共産党の重要会議の決定に「（経済制度は）公有制を主体とする」という文言がなくなったと指摘し、一部から「会議の内容を 歪曲 （わいきょく）している」との批判が出ていた。