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栃木県小山市、国史跡「祇園城跡」で無許可工事…古墳の盛り土工事に続き2か所目

読売新聞 / 2024年7月30日 18時58分

文化庁からの許可がないまま栃木県小山市が工事を着工した祇園城跡(6月、同市で)=荒川隆史撮影

 国の許可を得ずに古墳の盛り土工事を行っていた栃木県小山市が、城跡でも無許可で工事をしていたことが30日、わかった。いずれも国史跡に指定されており、現状変更の際は文化庁の許可が必要だ。考古学の専門家からは、市の対応のずさんさを指摘する声が出ている。

 市は昨年9月、琵琶塚古墳(同市飯塚)の保護と公園化を目指すとして盛り土工事に着手したが、同12月、文化庁の許可を得ていなかったことが判明し、指導を受けた。工事は現在、ストップしている。

 新たに無許可工事が判明したのは「祇園城跡」(同市城山町)。古くなった公園を再整備するとして2022年度に工事を始めたが、盛り土などで許可を得ておらず、指導を受けた。市の担当者は「市の権限の範囲内と考えていた」と話すが、文化財保護法は国史跡の現状変更で文化庁長官の許可を得るよう定めており、同庁は「法令を読めば許可が必要だと分かるはずだ」としている。文化財の保護に詳しい笠原永隆・帝京大教授は、「同じ自治体が2か所の国史跡で無許可の工事をした例は聞いたことがない。史跡の活用は悪いことではないが、手続きをきちんとしてほしい。文化財の重要性を認識すべきだ」と話している。

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