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最年長メダル橋本壮市、「逆の体落とし」など独自技を磨き上げる…大野将平倒す稽古が結実

読売新聞 / 2024年7月30日 19時0分

柔道男子73キロ級で銅メダルを獲得し、関係者に祝福される橋本壮市(29日、パリで)=菊政哲也撮影

 29日に行われたパリ五輪の柔道で、男子73キロ級の橋本壮市(パーク24)は準々決勝でフランス選手に敗れたものの、敗者復活戦を勝ち上がり3位決定戦も制して銅メダルを獲得した。

 男子73キロ級で銅メダルを獲得した橋本は「最高の舞台だった。この畳に立つためにやってきてよかった」と充実の表情だった。32歳11か月のメダル獲得は日本柔道史上最年長。パリで円熟した「橋本の柔道」を存分に発揮した。

 初戦の試合開始早々、左手で相手の右袖をつかんで投げる袖釣り込み腰で技あり。「橋本スペシャル」と呼ばれる自身が磨き上げた技だ。そして最後の3位決定戦は「逆の体落とし」で技ありを奪った。これも橋本独自の技術。「柔道人生に悔いを残さないでやろうと思ったから、技が出たんだと思う」と振り返った。

 五輪を2連覇した大野将平に阻まれ続け、五輪は遠かった。大野に勝ってパリへとの思いで、対大野のための技を磨き続けたが、その機会が訪れないままライバルは第一線を退いた。「とんでもないライバルがいて、それでも諦めなかった。全てをかけてやってきた」。絶対王者に勝つための稽古は、橋本に揺るぎない強さを与えていた。

 悲願の五輪の畳に悔いは残さなかった。「最後まで戦い抜いた。力は全部発揮できた」。銅メダルは誇らしく橋本の胸で光る。(小高広樹)

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