柔道で２回戦敗退の高市未来、涙こらえ「何やってんだよ」…３度目の五輪もメダル届かず

柔道女子６３キロ級２回戦でクロアチアの選手に敗れた高市未来（左）（３０日）＝関口寛人撮影

　パリオリンピックは３０日、柔道女子６３キロ級が行われ、高市未来（コマツ）は、２回戦で世界ランク１２位の２２歳、カタリナ・クリスト（クロアチア）に、延長戦の末敗れた。敗者復活戦にも進めず、３度目のオリンピックもメダルに届かなかった。

　前回の東京大会では、結婚前の田代未来として臨んだ。日本女子は個人の７階級のうち、メダルを逃したのは高市のみ。試合後のインタビューで「ずっと夢見た舞台で、ここに立って勝ちたいと思って、前を向いて進んできたんですけど、難しいなって思いました」と無念がにじんだ。

　自身については「何やってんだよって言うのが一つ。ここまで色々前に進んでやってきたので、もう一つ頑張ってほしかったなって思います」。ファンに「声援ありがとうございました」と感謝したうえで、「本当に何度挑んでも、なかなか越えられない壁なんですが、挑めたことが私の人生にとって本当、とても素晴らしいことだったなと思っています」と涙をこらえた。