柔道の高市未来の悔し涙に「五輪の神様は何故試練を与えるのか」

柔道女子６３キロ級２回戦でクロアチアの選手に敗れた高市未来（右）（３０日）＝池谷美帆撮影

　パリオリンピックは３０日、柔道女子６３キロ級の高市未来（コマツ）が２回戦でカタリナ・クリスト（クロアチア）に延長の末に敗れた。試合後に悔し涙を見せた高市にＳＮＳでは「五輪の神様は何故試練を与えるのか」と同情の声があふれた。

　高市は、旧姓の「田代」で臨んだリオ、東京に続き、３大会連続の出場。試合は、延長戦にもつれ込んだ上、両者が指導２つをもらう互角の展開。最後は背負い投げで技ありをとられた。アテネ、北京で連覇を成し遂げた谷本歩実を目標に、世界選手権では銀や銅の実績を重ねてきたが、五輪の舞台では３度続けて表彰台に届かなかった。

　Ｘ（旧ツイッター）では、涙ながらに試合後のインタビューに答える姿に「高市には何故五輪神様イタズラなのか……何故試練を与えるのか」と嘆く投稿や、「メダルには届かなかったけど代表になる事自体が難しい日本で３回も五輪出場した事は 貴方 (あなた)の努力の賜物。胸を張って帰ってきてほしい」とねぎらう声が相次いだ。（デジタル編集部）