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競泳エース本多灯、得意の後半で伸びずに予選敗退…重圧に「ここまで体がすくむとは思わなくて」

読売新聞 / 2024年7月30日 22時54分

男子200メートルバタフライに出場した本多灯(30日)=原田拓未撮影

 パリオリンピックは30日、競泳6種目の予選が行われ、男子200メートルバタフライで東京五輪銀メダルの本多灯(イトマン東進)は1分57秒30で2組最下位の8位、全体22位で敗退した。初代表の寺門弦輝(セントラルスポーツ)は準決勝に進んだ。

「何も今は言えないかな」

 気持ちを整理しきれないのか、男子200メートルバタフライの本多は時折笑みまで浮かべて語り出した。「本当に何も感じなかったというか。何も今は言えないかな」。2月の世界選手権を制した日本競泳陣のエースが、予選で姿を消した。

 前半の100メートルは6番手。得意の後半で巻き返すどころか、150メートルで7番手、最後は最下位の8番手でゴールした。自己記録から4秒以上も遅く、予選通過ラインには遠く及ばなかった。「周りは見えたけど感じるところがなく……。なんでだろう。頑張れないというか」と振り返った。

銀メダル後に「考えることが増えた」

 19歳で東京五輪に出場した時は、大きな実績がなく「何も考えず楽しんだ」。だが、銀メダルに輝き、その後は「考えることが増えた」という。レースに怖さを感じたこともあった。予選で敗退し、テレビのインタビューでは「言い訳になるけど、緊張して、ここまで体がすくむとは思わなくて」と明かした。

 冬に左足首を痛め、調整にわずかな狂いが生じていたのかもしれない。立つ姿勢から見直して体を作り、持ち味のキックには磨きがかかっていただけに悔やまれる。「ずっと『守りに入らない』と言ってきた。それが出ちゃったかな」。重圧をはね返すことは、できなかった。(森井智史)

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