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震災遺構の小学校から「校銘板」なくなる、窃盗容疑で捜査…出身男性「思い出踏みにじられたよう」

読売新聞 / 2024年7月31日 7時55分

校銘板が設置されていた校門(山元町で)

 東日本大震災の遺構・「旧中浜小学校」(宮城県山元町)の校門に付けられていた「校銘板」がなくなっていたことが、町教育委員会などへの取材でわかった。工具で外されたような形跡があり、宮城県警亘理署は窃盗容疑で捜査を進めている。

 町教委によると、校銘板は縦30センチ、横120センチ、厚さ約2センチのアルミ製で、「山元町立中浜小学校」と書かれていた。校舎が改築された1989年に取り付けられたという。町教委に今月19日、「校銘板がなくなっている」との連絡があり、職員が確認。町は29日に被害届を提出した。校門周囲に防犯カメラは付いていない。

 近くに住む同校出身の男性(46)は「震災遺構の校銘板を盗むという考えが信じられない。今までの思い出を踏みにじられたようで残念だ」と憤った。町教委の担当者は「卒業生だけではなく町民にとっても大切なもの。自主的に返却してほしい」としている。

 旧中浜小は校舎2階の天井付近まで浸水したが、児童や教職員ら90人は屋上に避難して全員無事だった。1階の大部分は被災当時のまま保存され、2020年9月に震災遺構として一般公開された。

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