バスケ男子日本がフランスに延長で敗れる、第４Ｑ残り１０秒までリード…八村塁は後半に退場

　パリオリンピックのバスケットボール男子は３０日（日本時間３１日未明）に日本代表が開催国のフランスと対戦。第４クオーターを終えて同点で試合は延長戦に入ったが、最後は日本が力尽き、９０－９４で敗れた。日本は２連敗となり、２日に１次リーグ最終戦をブラジルと戦う。

　日本のスタート５は河村勇輝（横浜ＢＣ）、比江島慎（宇都宮）、渡辺雄太（千葉Ｊ）、八村塁（レーカーズ）、ホーキンソン・ジョシュ（渋谷）。

　【前半】フランスは米プロバスケットボール協会（ＮＢＡ）所属のウェンバンヤマ（２メートル２２）、ゴベア（２メートル１６）のツインタワーが圧倒的な高さで立ちはだかるが、日本は河村の３点シュートと果敢なドライブ、八村の落ち着いたシュートを武器にフランスと点の取り合いを演じる。第１クオーターは日本２５－３２で終了。第２クオーターは日本がフランスを開始から３分近くノーゴールに抑えてリズムをつくると、残り３分、富樫の３点シュートで４０－４０と同点に追いつく。第２クオーターは４４－４９で終了。日本はひとけた点差で食らいつき、後半に勝負をかける。

　【後半】第３クオーター立ち上がり、日本は激しいディフェンスでフランスのシュートミスを誘い、２分に河村の３点シュートで逆転。その後はシーソーゲームとなったが、日本は終盤に連続ゴールを許して第３クオーターを６４－６９で終了。第４クオーター、日本は７０－７２の場面で八村が、この試合２つ目のアンスポーツマンライクファウルで退場となる。しかし、これで日本が結束し、リバウンドを取っての速い攻めで残り５分、河村のドライブシュートで日本が７８－７７と逆転。日本は残り１分を切って８０－８０から、河村が２本のフリースローを決めて勝ち越し。日本の４点リードで残り１０秒、フランスは３点シュートとファウルで得たフリースローを決めて土壇場で８４－８４と追いつく。試合は５分間の延長戦に入った。

　【延長】

　フランスはウェンバンヤマのゴールで勝ち越してリードを広げる。日本はディフェンスを頑張ってきた吉井裕鷹（三遠）が５つ目のファウルで退場。満身創痍で８点リードされた残り３０秒から河村、比江島の連続３点シュートで９０－９２まで迫ったが、粘りもここまで。９０－９４で終了。