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巨人の山崎伊は阪神の同郷で同学年の右腕・才木と投げ合い降板、何度も「先に点を与えてしまったので……」

読売新聞 / 2024年7月31日 6時0分

5回無死1塁、前川(後方)に先制2塁打を浴びた山崎伊=大塚直樹撮影

 阪神5-1巨人(セ・リーグ=30日)――阪神が5連勝。五回、前川の適時二塁打で先制し、六回に大山の3ランで突き放した。才木は6月16日以来の白星。巨人は序盤の逸機が響き、連勝は5でストップ。

 試合後、担当記者から囲まれた巨人の山崎伊は、1分ほどの間に3度も「先に点を与えてしまったので……」と繰り返した。今季最短となる5回で降板したとはいえ、わずか1失点。それでも、互いにリーグ屈指の好投手に成長した才木との投手戦だ。1点が明暗を分けることを心得ていたからこそ、後悔が残った。

 毎回安打を許しながらも、序盤に3イニング連続で併殺を奪うなど粘り強かった。だが、五回に持ち味の制球が微妙にずれた。先頭の大山にボールが先行した上で中前打を許すと、続く前川に浮いた速球を左中間に運ばれて失点。続くピンチはしのいだが、阿部監督は「限界かな」と、この回限りで交代を告げた。

 一方の才木も苦しんではいた。初回には吉川にファウルで粘られ11球を、三回にはヘルナンデス一人に10球を費やし、体力と精神力を削られた。それでも根負けせず、115球を投げて七回途中1失点。肝心な場面で投げミスをせず、「要所で粘り強く投げることができた」と振り返った。何としても先に点をやらない――。81球で降板となった山崎伊も、同郷で同学年の右腕が見せた気概に刺激を受けたはずだ。

 杉内投手チーフコーチは、この3連戦で起用する先発陣を「うちの表の先発ローテーション」と表現した。オールスターゲーム明けは、週の前半に上位球団の阪神、広島と4週連続で対戦する。戸郷、グリフィンを含む左右の主戦級をそこにぶつけ、勝負の一手を打った格好だ。

 山崎伊を1番手に指名できたのは、「戸郷と両輪」と表現できるほど25歳の右腕が成長を遂げている証し。この日、改めて感じた1点の重みを、今後も続くだろうエース級との投げ合いで生かしたい。(財津翔)

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