愛知・高浜市役所の刃物男、職員に振りかけたり自らかぶり火を付けたりした液体は「ガソリン」

事件があった愛知県高浜市役所（１６日午後）

　愛知県高浜市役所で税金を滞納した男（６２）が液体をかぶって火を放つなどして市職員３人が負傷した事件で、男がペットボトルに入れて持ち込んだ液体がガソリンだったことが捜査関係者への取材で分かった。男はやけどを負っており、県警は回復を待って現住建造物等放火未遂などの容疑で事情を聞く方針。

　県警によると、男は１６日午後３時頃、液体入りのペットボトルを持って市役所を訪れた。液体を職員に振りかけたり、自らかぶって火を付けたりし、職員３人が男から刃物を取り上げる際などに軽傷を負った。

　捜査関係者によると、現場では液体の入った複数のペットボトルが見つかった。鑑定の結果、液体はガソリンと確認されたという。県警は、男がガソリンをペットボトルに詰め替えて持ち込んだとみて調べている。

　男は建造物侵入容疑で現行犯逮捕されたが、その後、治療のため釈放された。市によると、男は約２年前から税金の滞納を巡って市とやりとりしていた。