ロシア独自開催の「フレンドシップ・ゲームズ」、来年への延期提案…参加者不足か

モスクワの大統領府で行われた北京冬季五輪メダリストをたたえる式典に参加するプーチン大統領（中央、２０２２年４月）＝ロイター

　ロシアのプーチン政権が今年９月の開催を予定していたスポーツの国際大会「フレンドシップ・ゲームズ」の主催団体は３０日、来年への延期を政府に提案したと発表した。理由について、パリ五輪などを念頭に、アスリートらの準備が間に合わないとの見方を示した。

　同大会はウクライナ侵略に伴い、パリ五輪に国として参加が認められなかったロシアが計画。当初は９月にモスクワとエカテリンブルクで夏季大会を行い、ロシアの友好国など約７０か国から５０００人超の参加が見込まれるとしたが、実際には参加者不足の見通しになった可能性がある。

　ロシア政府が延期を承認すれば、新たな日程を提案するという。国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）はスポーツの政治利用だとして、大会の開催を非難していた。