コンビニでだまし取られた加熱式たばこを中国輸出か、拠点から６万箱押収…貿易会社経営の男逮捕

大阪府警察本部

　コンビニ店でだまし取られた加熱式たばこを買い取ったとして、大阪府警は３０日、中国籍の貿易会社経営の男（２８）（大阪市中央区）を組織犯罪処罰法違反（犯罪収益収受）容疑で逮捕したと発表した。逮捕は２９日付。男の会社から、たばこ約６万２０００箱が押収された。

　府警は、同社がたばこを集約する拠点で、中国に輸出していた可能性があるとみている。中国人らがコンビニ店でたばこを詐取する事件は数年前から全国で相次いでいるが、拠点の摘発は珍しい。

　発表では、男は３月、仲間の中国人の男らが兵庫県内のコンビニ店４店で他人のクレジットカード情報を悪用してだまし取ったたばこ計５１０箱（販売価格２９万５８００円）を受け取った疑い。

　男は調べに「誰かは覚えていないが、たばこを受け取ったことはある」と供述。販売価格の７割で買い取っていたという。

　府警は３～５月、コンビニ店でたばこを詐取したとして、仲間とみられる中国人の男ら５人を詐欺などの容疑で逮捕していた。