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決勝での「お家芸」復活へ渡辺「思い切ったレースを」、花車「出し惜しみせず出し切る」

読売新聞 / 2024年7月31日 12時36分

男子200メートル平泳ぎでともに決勝進出を決め、笑顔で握手する渡辺一平(右)と花車優=原田拓未撮影

 第33回夏季五輪パリ大会は30日、第5日が行われ、競泳では、男子200メートル平泳ぎ準決勝2組で、渡辺一平(トヨタ自動車)が2分9秒62で2位、花車優(イトマン東進)は2分9秒72で3位となり、渡辺が全体の5位、花車は全体7位で、31日の決勝に進んだ。男子200メートルバタフライ準決勝では、寺門弦輝(セントラルスポーツ)が1分56秒21で全体15位に終わり、決勝に進めなかった。男子800メートルリレーの決勝で、予選を8位タイで通過した日本(村佐、松元、真野、柳本)は、7分7秒48で7位だった。

 元世界記録保持者の渡辺と2022年世界選手権銀メダルの花車。実績のある2人が200メートル平泳ぎでメダルへの挑戦権を手にした。

 地元の大声援を受けるレオン・マルシャン(仏)が抜け出す展開に渡辺は3位で食らいつき、花車は5位から好機をうかがった。残り50メートルで渡辺が順位を一つ上げ、テンポを上げた花車も上位に浮上。マルシャンとの差は縮まらなかったが、最後はタッチ差でこの組の2、3位を分け合った。

 タイムは伸び悩んだものの、実力が 拮抗 きっこうする中でまずは準決勝を突破。渡辺は「決勝は思い切ったレースができたら」と前を向き、花車も「あと一本を出し惜しみせず出し切る」と語った。

 日本のお家芸とされてきた平泳ぎ。ただ、この種目はメダルから2大会連続で遠ざかっている。特に渡辺は16年リオデジャネイロ五輪で表彰台を逃した経験があるだけに、「日本の平泳ぎの強さを証明したい」と強い思いを抱いている。

 決勝にはマルシャンだけでなく、東京五輪金のアイザック・スタブルティクック(豪)ら強敵がそろう。お家芸の復活に向け、どこまで記録を伸ばせるかがカギを握る。

800リレーは予選から順位上げ7位

 男子800メートルリレーの日本は2大会ぶりに決勝へ進み、7位でゴール。目標だった入賞を果たし、17歳の村佐は「みんなで楽しもうと話し、本当に楽しむことだけを考えて泳いだ」と明るい笑顔を見せた。

 予選は全体8位タイ。イスラエルと記録が並んでいたが、スイムオフはなく9チームでの決勝となった。第1泳者の村佐は自己ベストに近い快泳で5番手の好発進。今大会の200メートル自由形でも決勝を泳いだリーダー役の松元がその順位を死守し、後半への流れを作った。真野とアンカーの柳本は順位を下げたものの、粘りの泳ぎで全体の記録は予選より1秒近く縮めた。

 この種目はリオデジャネイロ大会で銅メダルに輝いた一方、東京大会は予選敗退で一度しか泳げなかった。東京大会でもエースの役割を任されていた松元は「決勝の経験を重ねることが大事。若い選手にこの経験をさせたかった」。目的を一つ達成し、満足そうにほほ笑んだ。(森井智史)

寺門「うまくいかなかった」

 男子200メートルバタフライで準決勝に臨んだ寺門は前半8位と出遅れ、終盤の追い上げも不発に終わった。自己ベストより約2秒遅い結果となり、「現実を受け止められなすぎて。笑ってしまうような遅いタイム」。全体15位と完敗だった。2月の世界選手権でこの種目を制した本多灯(イトマン東進)は午前の予選でまさかの敗退。「灯君にいつも元気をもらっているので今回は逆に元気を与えたかったが、うまくいかなかった」と悔しさをにじませた。

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