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3大会連続でメダル獲得の永瀬「経験がある、という思いが自信に」

読売新聞 / 2024年7月31日 13時2分

柔道男子81キロ級決勝でジョージア選手に一本勝ちし、2大会連続の金メダルを獲得した永瀬貴規(30日)=関口寛人撮影

 第33回夏季五輪パリ大会は30日、第5日が行われ、柔道男子81キロ級決勝で、永瀬 貴規 たかのり(旭化成)が世界選手権3連覇中のタト・グリガラシビリ(ジョージア)に一本勝ちし、2021年東京大会に続く2連覇を達成した。この階級での五輪連覇は史上初。16年リオデジャネイロ大会での銅メダルを含め、3大会連続でのメダル獲得となった。

さえた勝負勘

 ベテランならではの勝負勘がさえた。「(勝負所を)意識して試合中、取り組めた。それが勝利につながったのかな」

 永瀬らしい勝負強さを見せたのは、今年に入って一気に調子を上げているアントニオ・エスポジト(イタリア)との準決勝。ともに持久戦タイプで泥沼の長期戦もあり得る。決勝を見据え、スタミナを考えて早い段階から仕掛け続けた。

 いつも以上に早く技を出すことを繰り返し、相手の意表をついて支え釣り込み足で技あり。今度は、立ち技勝負を焦る相手の心を読んだかのように崩れたところを抑え込み、合わせ技一本とした。

 金メダルに輝いた東京五輪後、早々と道場の畳に戻り、体を動かし始めた。しかし、国際大会で7大会連続で優勝から遠ざかった。「下を向く時期かもしれない」。積み重なる銀メダルと銅メダル……。不安を漏らしたこともあった。

 だが、今は迷いがない。「後ろ向きにならず、技を出していく」と、攻撃を意識して臨んだ3月のグランドスラム(GS)アンタルヤ大会(トルコ)で久々の優勝。勝利は最高の薬だったようで、五輪に向け、気持ちがグッと入った。「五輪が近づくうちに期待と重圧を感じ始め、自然と力が出るようになった」

 迎えた3度目の五輪は、「経験がある、という自分の思いが自信になった」と実に堂々としていた。最強の名にふさわしい戦いだった。(小高広樹)

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