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美容室専売「N.」シリーズ違法販売の疑いで5人逮捕…非正規で入手、製造番号を隠し横流しか

読売新聞 / 2024年7月31日 16時0分

大阪府警察本部

 美容室の専売品の製造番号を隠して販売するなどしたとして、大阪府警は31日、美容商品卸売会社「BOS」(名古屋市)を経営する男(32)ら5人を医薬品医療機器法違反(不正表示化粧品の販売、貯蔵)容疑で逮捕・送検したと発表した。

 発表では、男らは2月中旬、美容室専売品のスタイリング剤「N.(エヌドット)オム シアクリーム」など計62点の製造番号をシールで隠し、40歳代の男性2人に販売したり、販売目的で保管したりした疑い。逮捕は今月10日付。男は黙秘しているという。

 医薬品医療機器法では、消費者トラブルなどに対応できるようにするため、化粧品などの販売者は、製造日時・場所を特定できる製造番号を記載することが義務づけられている。府警は、商品から流通ルートが発覚しないよう、男らが製造番号を隠していたとみている。

 販売されたスタイリング剤などは、大阪市旭区の美容商品メーカー「ナプラ」が製造する専売品「N.」シリーズとして知られる。

セミナーで会員募りネット転売

 美容室の専売品には、ネットなどで非正規に売られているものも多い。

 府警によると、男らは転売で利ざやを稼ぐ「せどり」のセミナーを開催。会員約300人を集め、そのうち一部に「美容室の専売品を売ることができる」として数十万円を支払わせたうえで、美容室から非正規に入手した専売品を横流ししていたという。会員は、ネットなどで売っていたとみられる。

 美容室専売品は、メーカーなどと契約を結ぶ美容室でのみ購入できる高級シャンプーやスタイリング剤など。美容師が利用者に商品の特徴などを説明したり、肌や髪との相性を確認したりしたうえで販売される。

 しかし、ナプラ社によると、大手通販サイトなどでは、「N.(エヌドット)」シリーズなど人気の専売品が多数販売されているという。

 こうした商品は大半が非正規のルートで販売されているといい、同社には、購入者から「(製造から時間がたっていて)匂いに違和感がある」「偽物が届いた」などの苦情がこれまでに100件以上寄せられているという。

 美容室専売品を取り扱う業者などでつくる「全国美容用品商業協同組合連合会」(東京)の橋本健治副理事長は、「第三者がネット販売している商品は品質劣化などの恐れがあり、購入しないよう気をつけてほしい」と呼びかけている。

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