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山岳トンネル掘削、重機での自動施工システムを鹿島建設が開発…人員半分・事故の危険性回避

読売新聞 / 2024年7月31日 18時17分

 鹿島建設は31日、山岳トンネルの掘削工事で、重機を使って自動で施工するシステムを開発したと発表した。現場で必要な人員を半分に減らせるほか、崩落など事故の危険性が高いトンネル工事現場の安全性確保につなげる狙いもある。

 山岳トンネルの工事には、爆薬を詰めるための穴を空ける「 穿孔 せんこう」や凹凸のある岩盤面にコンクリートで仕上げる「吹き付け」など六つの工程がある。鹿島は岐阜県飛騨市の山を借りて自動化の開発を進めてきた。

 開発した技術では、レーザー光などを用いた計測機器を活用して現場の形状を 緻密 ちみつに把握し、自動化した重機で吹き付けなどを行う。一部は、少し離れた場所から遠隔で重機を操作することで、掘削の先端で労働災害が起こりやすい「 切羽 きりは」での作業を減らした。現場で必要な人員は6人から3人に減るという。

 自動化に伴い、熟練した技能がなくても対応できる内容が増えた。山岸隆史トンネル統括部長は「熟練技能者を必要としない質の高い施工技術を開発できた」と話す。鹿島は他の現場にも順次導入する考えだ。

 日本建設業連合会によると、切羽で作業する熟練技能者は40歳以上が全体の9割超を占め、担い手不足が課題となっている。

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