「ＳＮＳ型投資詐欺」の被害、今年上半期５・９倍の３５７０件…「ロマンス詐欺」は２倍

警察庁

　警察庁は３１日、ＳＮＳを通じて投資話を持ちかける「ＳＮＳ型投資詐欺」の今年上半期（１～６月）の被害が前年同期比約５・９倍の３５７０件に上り、被害額は同約７・４倍の約５０６億円だったと発表した。恋愛感情を抱かせる「ロマンス詐欺」も１４９８件、約１５４億円の被害があり、ともに同２倍超となった。

　二つの詐欺を合わせた被害額は、同４・７倍の計約６６０億円で、既に昨年１年間の被害額約４５５億円を上回っており、警察当局は摘発を強化している。

　ＳＮＳ型投資詐欺の被害者の年齢層は５０～７０歳代が７割超を占めた。「フェイスブック」などのバナー広告が主な入り口となり、犯人側との連絡手段の９割はＬＩＮＥだった。犯人がかたる職業は「投資家」が３５・５％で最も多かった。

　一方、上半期の特殊詐欺被害は約２２８億円（暫定値）で前年同期比１５％増だった。