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トライアスロンのセーヌ川は「ドブ川」?…「選手が水を飲まないことを願う」

読売新聞 / 2024年7月31日 19時18分

競技開始前にセーヌ川の水を浴びるトライアスロンの選手(31日、アレクサンドル3世橋で)=ロイター

 パリオリンピックは31日、トライアスロン競技が実施された。スイムの会場となっているセーヌ川の水質改善で、延期となっていた男子の競技と予定されていた女子の競技が同日開催となった。歴史的建造物を巡るコースの見事さの一方で、セーヌ川の「汚さ」にも注目が集まった。

 日本時間午後3時に、アレクサンドル3世橋下に設けられた浮桟橋から女子選手が一斉にセーヌ川に飛び込むと、SNSでは水質を心配する投稿が相次いだ。「ドブ川だぞ」「体壊す」「道頓堀より汚い」「選手が水を飲まないことを願う」……。

 この日の水質について、女子の銀メダリストのジュリ・デロン(スイス)は、「水流が強かったので泳ぐのが難しかった。それ以外は普通の水」とコメントした。

 セーヌ川にはパリ市内の汚水と雨水が同じ配管を通って流れ込む。大雨などで増水すれば未処理の汚水がそのまま流れ込むこともある。そのため、遊泳は長い間禁止されていたが、フランス政府などは大金を投じて未処理排水が流れ込むのを防ぐ貯水池などを設け、水質の改善を進めてきた。

 国際トライアスロン連合の水質基準では、河川の場合、100ミリ・リットル中の大腸菌数は1000個以下が大会実施の判断基準となっている。今大会では、セーヌ川の水質が悪化して、28、29日のスイムの公式練習が中止になり、30日に行われる予定だった男子の競技が延期となっていた。31日に水質の改善が確認され、競技が実施された。

 ちなみに、大阪府が月1回行っている水質検査では、道頓堀川の大腸菌数は多くてセーヌ川の4分の1程度。検査日数が異なるため一概に比べられないが、セーヌ川は道頓堀よりも「良質」とは言えなさそうだ。

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