利上げで岸田首相「金融政策の正常化が経済ステージの移行を後押しする」

岸田首相

　岸田首相は３１日夜、日本銀行が同日の金融政策決定会合で、政策金利の引き上げを決めたことについて、「デフレ型経済から新しい成長型経済への３０年ぶりの移行を成し遂げることが肝要だという共通認識に立ち、日銀と密接に連携している。本日の決定も、こうした認識に沿って行われた」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

　首相は、春闘による賃上げや最低賃金の引き上げ、企業収益の増加などを挙げ、「新しい成長型経済ステージへの移行の兆しが明確になっている」と強調した上で、「金融政策の正常化が経済ステージの移行を後押しする。経済ステージの移行を何よりも重視し、経済・物価動向に応じた機動的な政策運営をこれからも行っていきたい」と語った。