柔道・村尾三四郎が準決勝へ、ＵＡＥ・グリゴリアンの猛攻に冷静な返し技

柔道男子９０キロ級２回戦でエストニアの選手に勝利した村尾三四郎（左）（７月３１日）＝関口寛人撮影

　パリオリンピックは３１日、柔道男子９０キロ級が行われ、村尾三四郎（ＪＳＥグループ）は準々決勝で、アラブ首長国連邦のアラム・グリゴリアンに勝利。準決勝に進出した。

　村尾は、開始直後から激しく攻めるグレゴリアンに冷静に対処。２分１秒には、相手の技を返して一本勝ちが宣告されるが、ビデオ判定でこれが取り消される一幕も。試合は、指導を３回受けたグレゴリアンの反則負けとなった。

　アメリカ出身の村尾は父親が日本人で、母親がアメリカ人。２０２３年の世界選手権で３位になった実力者だ。

　グレゴリアンはロシア出身の柔道家。２０２２年まではロシア代表として活動していたという経歴を持つ。柔道では２０２２年のアジア大会では男子９０キロ級で銅メダルを獲得している。２０１９年にはロシアの格闘技「サンボ」の世界選手権８２キロ級で優勝している。