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旧優生保護法、被害者が初の和解「また一生懸命生きていこうと思います」

読売新聞 / 2024年7月31日 20時56分

東京地裁

 旧優生保護法に基づく不妊手術を強制され人権を侵害されたとして、脳性まひを患う東京都日野市の西スミ子さん(77)が国に3000万円の損害賠償を求めた訴訟は31日、東京地裁(片山健裁判長)で和解が成立した。国が西さんに約1650万円を支払う内容で、旧法を巡る一連の訴訟での和解成立は初めて。

 最高裁大法廷は7月3日の判決で、旧法を違憲とする統一判断を示し、被害者1人あたり最大1650万円を支払うよう国に命じる司法判断が確定した。大法廷判決を受け、国は旧法を巡る訴訟で和解による速やかな解決を目指す方針を示しており、今回の和解はこれを踏まえたものとなった。

 西さんは生後数か月で脳性まひが判明し、手足に障害が残った。14歳の頃に詳しい説明を受けないまま、病院で子宮を摘出する手術を強いられたとして、2022年9月に国を提訴した。

 原告側代理人の関哉直人弁護士によると、訴訟の次回期日は9月に予定されていたが、西さんが体調を崩したことから、国側に対応を早めるよう打診。和解に向けた協議が進み、7月24日に地裁が和解勧告を行ったという。

 和解成立後にオンラインで開かれた集会で、西さんは「ここまできたのは皆様のおかげ。また一生懸命生きていこうと思います」と話した。

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