ＢＭＸ中村輪夢、東京大会と同じ５位…宣言通り新技繰り出し観客を魅了

　パリオリンピックのＢＭＸ男子フリースタイル・パーク決勝が３１日行われ、中村輪夢（ウイングアーク１ｓｔ）が９０・８９点で５位になり、初のメダル獲得とはならなかった。

　５位で終えた東京大会に続き、２回目のオリンピック出場となった。２０２２年の世界選手権で優勝したが、今シーズンは２月のワールドカップで４位。オリンピック予選シリーズでは、５月の中国・上海大会で９位、６月のハンガリー・ブダペスト大会は８位で終えていた。

　今大会では８７・０３点と６位で予選を通過した。決勝では「新しい技で観客を沸かせる」と明言。宣言通りに１本目のランから新技で魅せ、９０・３５点で暫定３位となった。２本目のランでも新技を始めとした大技を繰り出し、１本目を上回る９０・８９点をマークした。

　２回のランのうち得点が高い方が成績となるため、この時点で銅メダルを射程に捉えた。しかし、直後の地元フランスのアントニー・ジャンジャンが９３・７６点の高得点をたたき出し、４位まで押し出され、メダル圏内から外れた。最終的に、東京大会と同じ５位で競技を終えた。