1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

バレーボール男子初白星、西田有志が第1セット10得点の「最高の入り」…植田辰哉の目

読売新聞 / 2024年7月31日 23時33分

第4セット、得点が入り喜び合う西田有志(中央)ら(7月31日)=池谷美帆撮影

 パリオリンピック・バレーボール男子日本は31日、1次リーグC組でアルゼンチンと対戦し、3-1(25-16、25-22、18-25、25-23)で勝利した。通算成績は1勝1敗で、次は8月2日夜(日本時間3日未明)、米国と対戦する。

 日本は第1セット、西田有志が10得点を挙げるなどの活躍で先取し、第2セットはリードを許し、ひき離されかけたが、同点とした直後、アルゼンチン側がボールのタッチの判定をめぐって抗議を繰り返し、主将にレッドカードが出た。これで日本に1点が与えられ、このセットも奪った。

 第3セットは落としたが、第4セットは高橋藍や小野寺太志などのブロックが決まり、逃げ切った。

植田辰哉・元男子日本代表監督はこう見た

 前回のドイツ戦は第1セットの入り方がまずかったが、アルゼンチン戦は西田有志がサービスエースを5本も取って、第1セットだけで10点も挙げるなど、素晴らしい入り方になった。2セット目は相手に先行されて危なかったが、リベロの山本智大が粘ってつないでくれたこと、小野寺太志の活躍があって逆転できたのは大きい。あのセットを失っていたら、流れは違っていたと思うが、アルゼンチンはレッドカードが出て精神的に自滅した形となった。

 日本は石川祐希をはじめアウトサイドヒッターの選手がなかなか点を挙げられなかったが、4セット目、ブロックがたびたび決まって逃げ切ることができた。相手のオポジットがあまり安定しなかったことと、ミドルブロッカーをそれほど意識しないで済んだことも勝因だろう。ただ、日本本来のサーブレシーブから攻撃につなげるコンビネーションは、まだまだ改善できる。

 次に対戦する米国はミドルブロッカーが強く、攻撃力が高い。アルゼンチンより確実に実力は上で、日本は今日の第1セットのようにサーブで相手を崩し、さらにつないで1点を取りにいく粘りを見せる必要がある。

植田辰哉(うえだ・たつや) 1992年バルセロナ五輪主将、2008年北京五輪監督、09年~15年は日本バレーボール協会シニアディレクター。現在は大阪商業大学公共学部教授



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください