ブリンケン氏、ハニヤ氏殺害へのアメリカの関与否定…「知らなかったこと」

ブリンケン米国務長官

　米国のブリンケン国務長官は３１日、イスラム主義組織ハマスの最高幹部イスマイル・ハニヤ氏の殺害への米国の関与について「知らなかったことであり、関与していない」と否定した。訪問先のシンガポールで地元メディアのインタビューに答えた。

　イスラエルとハマスの仲介役を務めるカタールのムハンマド・サーニ首相は３１日、Ｘ（旧ツイッター）でハニヤ氏殺害による停戦交渉への影響を危惧した。ロシア外務省は３１日の声明で、停戦交渉に「極めて悪い影響を与える」として非難し、関係者に自制を求めた。

　国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）の報道担当者は３１日の記者会見で、パリ五輪への影響について「（イスラエルやパレスチナなどを含む）２００以上の国と地域の選手が一堂に会していることで平和の文化を醸成できる」と述べた。大会運営で厳重な警備態勢を取っているとも強調した。