マルシャン、２００ｍバタフライと２００ｍ平泳ぎも制す…今大会３冠

パリオリンピックの競泳・男子２００メートルバタフライをオリンピック新記録で制したマルシャン（７月３１日）＝ロイター

　パリオリンピックの競泳で３１日（日本時間８月１日）、「新たな怪物」と呼ばれるのフランス代表のレオン・マルシャン（２２）が、その異名通りの活躍ぶりを見せた。

　まず、午後８時３７分の男子２００メートルバタフライの決勝では１５０メートル以降の追い込みでクリシュトフ・ミラク（ハンガリー）を逆転。ミラクの世界記録には及ばなかったが、ミラクが東京大会で作ったオリンピック記録を０秒０４上回る１分５１秒２１で優勝してみせた。その約２時間後には２００メートル平泳ぎの決勝に登場。こちらも２分５秒８５のオリンピック新記録で制し、右手で水面を力強くたたき喜びを表した。

　地元開催のオリンピックで見事に期待に応え、表彰式では満足そうな笑みを浮かべた。

　マルシャンは、松下知之（東洋大）が銀メダルを獲得した２８日の男子４００メートル個人メドレーでも金メダルに輝いており、これで３冠。しかも、すべてオリンピック新記録だ。

　８月１日には２００メートル個人メドレーの予選に出場。４００メートル個人メドレー、２００メートルバタフライとともに昨年の世界選手権福岡大会で優勝を飾っている種目だ。順当なら翌２日夜にその雄姿を見せるはず。４冠なるか、そしてどのような記録が出るのか、パリオリンピックの一つのハイライトになるかもしれない。（デジタル編集部）