フランス対アルゼンチン、アンリ監督とマスケラーノ監督の「元名手対決」にも注目…ともに輝かしい実績

１次リーグの試合後、選手をねぎらうフランスのアンリ監督（７月３０日）＝ロイター

　パリ五輪のサッカー男子準々決勝で、フランスとアルゼンチンが対戦することになった。現役時代、ともに輝かしい実績を残した仏のティエリ・アンリ（４６）、アルゼンチンのハビエル・マスケラーノ（４０）の両監督対決にも注目が集まりそうだ。

　アンリ監督はＦＷとして、母国開催だった１９９８年ワールドカップ（Ｗ杯）優勝や２０００年の欧州選手権制覇に貢献。守備的ＭＦやＤＦだったマスケラーノ監督は、０４年アテネ大会、０８年北京大会で五輪連覇、１４年Ｗ杯で準優勝したチームを支えた。クラブでは、バルセロナ（スペイン）に所属したことがあるという共通点もある。

　３戦全勝で１次リーグを首位通過した仏のアンリ監督は、「準々決勝は負ければ終わり。しっかり備えないといけない」と気を引き締める。２位通過となったアルゼンチンのマスケラーノ監督は、母国のサッカー連盟によると、「どこと当たっても今まで通り戦うだけ」と語ったという。

　フル代表は２２年Ｗ杯決勝で対戦し、延長、ＰＫ戦の末にアルゼンチンが制するなど、世界トップを争う強豪国同士の激突。ライバルを破り、仏にとって１９８４年以来２度目、アルゼンチンにとっては２００８年以来３度目となる栄冠を勝ち取ることができれば、２人は新たな勲章を手にすることになる。（平地一紀）