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村尾三四郎の内股に相手は尻餅、右手ついたが…鈴木桂治監督「今大会でこれがポイントになることはない」

読売新聞 / 2024年8月1日 10時44分

柔道男子90キロ級決勝でジョージアのラシャ・ベカウリ(右)に敗れ、銀メダルの村尾三四郎(7月31日、パリで)=関口寛人撮影

 パリ五輪の柔道は31日、男女各1階級が行われ、男子90キロ級の村尾三四郎(JESグループ)は決勝で世界ランク1位のラシャ・ベカウリ(ジョージア)に逆転負けした。村尾は五輪初出場で銀メダル。女子70キロ級で初出場の新添左季(自衛隊)は準々決勝で敗れ、敗者復活戦も落としてメダル獲得を逃した。

 村尾は決勝で逆転負けを喫して、銀メダル。「金メダルを取らないと積み上げてきたことも成果として出ていないと思う」と声を詰まらせた。

 東京五輪金メダリストのベカウリとの決勝戦は、紙一重で技が決まらなかった。先に技ありを奪い、相手の技ありのすくい投げで追いつかれたあとのことだ。

 村尾の内股に、相手は尻餅と右手をついて何とか受けた。「技あり」にも見える場面だが、全日本男子の鈴木桂治監督は「今大会でこれがポイント(技あり)になることはない」と説明する。両手をついていればポイントの可能性が高かったが、相手の危機回避能力がここでは勝った。

 チャンスを逃し、村尾は「余裕がなくなった」という。延長戦に入る直前、密着戦からの技の打ち合いに持ち込まれた。谷落としを小内刈りで返され、合わせ技で一本負けした。

 現在の7階級制になって以来、日本勢が90キロ級で決勝戦に進出したのは2016年のリオデジャネイロ五輪金のベイカー茉秋と、04年アテネ五輪銀の泉浩の2人だけ。海外選手の身体能力に圧倒され、苦戦し続けている階級だ。

 銀メダルは立派だが、「五輪という舞台で金メダルを取れなかった自分が悔しい」と村尾。4年後、表彰台のひとつ上に上るために、この悔しさを糧にするしかない。(小高広樹)

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