カジュアルなトルコの射撃手が銀メダル、装備もつけず「カッコよすぎ」と話題に…「無課金おじさん」とＳＮＳは大盛り上がり

競技に臨むユスフ・ディケッチ（右）（７月３０日）＝ロイター

　パリオリンピックの射撃競技は７月３０日、シャトールー射撃センターで混合エアピストルの決勝が行われた。この試合でトルコのユスフ・ディケッチ（５１）が、耳当てなどの装備もつけずカジュアルなＴシャツ姿で登場。試合には敗れたものの銀メダルを獲得し、ＳＮＳ上では「無課金おじさんがカッコよすぎ」と盛り上がった。

　他の選手が耳当てや専用のゴーグルなどを装着し、万全な態勢で競技に臨むなか、ディケッチは、自国名が書かれた白のＴシャツ姿で登場。装備をつけず左手をポケットに突っ込み、淡々と標的を狙う姿に、Ｘ（旧ツイッター）では「このスタイルでやれるのは 凄 (すご)すぎる」「トルコがヒットマンをオリンピックの代表に送り込んだ」と騒然となった。装備にお金をかけずに結果を出すことから「無課金おじさん」や「トルコのおじさん」などと表現され、「カッコいい」「気になる事が多すぎる」と話題沸騰となった。

　ディケッチは２００１年に射撃競技を始め、パリ大会でオリンピック５大会連続の出場。ヨーロッパチャンピオンに７度輝いた実力者だ。趣味はダンス、座右の銘は「ポケットに手を入れても成功は得られない」としている。

　銀メダル獲得にディケッチは「とてもうれしい。オリンピックのメダルは、オリンピックのメダルだ。ロサンゼルス（２０２８年オリンピック）では金メダルになることを願っている」とコメントしている。（デジタル編集部）