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岡慎之助の「失敗しそうにない正確な動き」という美しさ、今後の武器に…冨田洋之の目

読売新聞 / 2024年8月1日 17時36分

 【パリ=読売取材団】第33回夏季五輪パリ大会は31日、第6日が行われ、体操男子個人総合決勝で、初出場の20歳、岡慎之助(徳洲会)が金メダルを獲得した。岡は今大会、団体総合と合わせて2個目の金メダル。

冨田洋之・元アテネ五輪体操団体金メダリストはこう見た

 優勝候補に失敗が相次ぐ波乱の展開で、岡がマイペースを貫いた。五輪は初出場。シニアの国際舞台で審判の目に彼の体操の「美しさ」がどう映るか注目していたが、高く評価されたことは日本全体の収穫だ。

 美しさは「つま先が伸びている」「足が閉じている」などの単純な要素だけで判断できない。演技の流れ、リズム、全身のライン……。プラスアルファの美しさを醸し出す多くの方法がある中で、今大会の岡は演技の難度を抑え、一つひとつを洗練させることによって「失敗しそうにない正確な動き」という美しさを表現した。これは今後の彼にとって大きな武器になる。

 ただし、難しい大技の習得と演技への取り込みも急務だと言っていい。パリ五輪後にルールが改正され、跳馬を除く男子5種目で「1演技」に求められる技の数が10から8になる。体力的な負担が少なくなる一方、Dスコア(難度点)を稼ぐチャンスも減るわけだ。他国の若手の演技を見ると、既に対応し始めている。

 橋本は、練習の成果がそのまま試合に出るタイプ。手の指のけがで練習不足に陥った分は補えなかった。しかし、これまでに多くの苦難を乗り越えてきたことは、間近で見て知っている。悔しさは、さらに一皮むけるきっかけにしてほしい。(順大准教授、アテネ五輪団体金メダリスト)

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