ハマス最高幹部殺害受け国連安保理が緊急会合、イランが「テロ行為」と非難…イスラエルは反論

国連本部ビル＝米ニューヨークで

　【ニューヨーク＝山本貴徳】国連安全保障理事会は７月３１日、イスラム主義組織ハマスの最高幹部が訪問先のイランで殺害されたのを受け、緊急会合を開いた。イランがイスラエルによるテロ行為だと非難したのに対し、イスラエルもイランがテロ組織を支援していると反論した。

　緊急会合を要請したイランのアミール・サイード・イラバニ国連大使は、「イランの主権と国家安全保障に対する重大な侵害だ」と述べた。国際法などに違反しているとして、イスラエルへの制裁措置を求めた。

　これに対し、イスラエルの代表は「（イランは）世界最大のテロ支援国だ」と述べ、イランへの制裁をさらに強化するように訴えた。ハニヤ氏の殺害については言及しなかった。

　日本を含む多くの理事国は、中東の紛争拡大への懸念を表明し、パレスチナ自治区ガザでの停戦や自制を求めた。