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南海キャンディーズ・しずちゃんが「斉藤一樹」だった頃…誰にも見せない漫画に「おまたせ」、活動の原点

読売新聞 / 2024年8月7日 10時0分

 お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃん(山崎静代さん)(45)は俳優や画家としても活動するほか、ボクシングで五輪を目指した経験も持つ。読売中高生新聞とコクヨが共催する絵画コンテスト「キャンパスアートアワード2024」の最終審査員も務める。マルチな活躍の原動力はどこにあるのだろう――。(読売中高生新聞編集室 矢子奈穂)

とても厳しい父から受け継いだ二面性

 「出身は大阪府茨木市。大阪市と京都市のだいたい中間に位置していて、公園が多くて自然豊かなところです。そんな大好きなふるさとで、私は両親と2歳上の姉、4歳下の弟、祖母の6人家族で育ちました。

 父はとても厳しい人で、夕食の時は『おしゃべり禁止』。家族が6人もいるのに、シーンとして食卓を囲んでいたのを覚えています。まだ幼い頃に、父に何かで叱られて、お仕置きとして家の外に閉め出されたこともありました。夜だったから外は真っ暗。本当に怖かったなぁ。そんな父ですが、お酒に酔うと、アメリカのロック歌手、エルビス・プレスリーの曲を流しながら、パンツ一丁で踊るようなひょうきんな面もありました。二面性があるところは、父から受け継いでいるのかも(笑)。

 一方、母は中学校の保健体育の先生で、運動神経は抜群だけど、のほほんとした人でした。私がツッコミを入れるほどの天然ボケ(笑)。お気に入りの革ジャン姿が格好良く、厳しい父から子どもたちを守ってくれる存在でもありました。私の性格は、母とも似ていて、やっぱり両親の子どもだなと、つくづく思います」

芸能界への憧れ、でもなりたかったのは…

芸能界に憧れたのは、保育園に通っていた頃。でも、当時、目指していたのは、お笑い芸人ではなかった。

 「物心ついた頃からアイドルグループの『おニャン子クラブ』が大好きで、将来はアイドルになると決めてました。私は昔から口数は少なかったのですが、人前で歌ったり踊ったりするのは平気。小学校のお楽しみ会では、おニャン子クラブのメンバーだった工藤静香さんの曲『MUGO・ん・・・色っぽい』をクラスメートの前で熱唱して、アイドルになった気分を味わってました。

 おニャン子クラブが好きだった姉と一緒に考えた遊びもありました。まず、おニャン子クラブのオーディションを受ける女の子を想像して、ノートに絵を描きます。その女の子たちがオーディションに挑戦して、勝ち抜いた子がデビューできるという設定です。見事、デビューが決まった子の絵は『会員番号』を付けて切り抜いて、『この子はソロがいいかな』とか、『いや、グループで』とか、芸能人としてのプロデュース戦略の会議までして楽しんでました」

アイドルだけでなく、アニメや漫画からも大きな影響を受けたという。

 「小学校に上がる前には、少女が魔法でアイドルに変身する『魔法の天使クリィミーマミ』というアニメにハマりました。少女漫画も少年漫画も大好きな子で、小学生の頃は、鳥山明先生の『ドラゴンボール』にのめり込みましたね。おしゃべりが得意じゃなかったので、『相手を言い負かすことはできなくても、強ければ、戦って勝てる』と思うようになり、『強くなりたい』という願望が芽生えました。その頃は、とりあえず主人公の 孫悟空 そんごくうのポーズをまねして、本気で『かめはめ波』の練習をしてました(笑)。中学時代は、いくえみ綾先生の漫画『I LOVE HER』に登場する男の先生にほれ込んでましたね。

 ノートには、目の中に星がいっぱいあるお姫様の絵や、なぜか『斉藤 一樹 かずき』というペンネームで、学園恋愛ものの短い漫画を描いてました。読者がいると想定し、漫画には『おまたせ!』とメッセージを添えていたのですが、特に誰かに見せるわけではなかったです。とにかく色々と想像しながら絵を描くことが好きな子でした」

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