８月の食品値上げ、パスタや菓子など６４２品目…９～１０月には１０００品目超の見通し

　帝国データバンクの調査によると、主要食品メーカー１９５社が８月に値上げ予定の飲食料品は、６４２品目で、前年同月（１１９７品目）の約半分にとどまった。ただ、一時は１ドル＝１６０円を超えた円安や原材料費、物流費の高止まりで、９～１０月には１０００品目を超える見通しだ。

　８月の値上げを品目別にみると、「加工食品」が最も多く３１９品目だった。パスタ製品の一斉値上げが目立つ。「菓子」は１２８品目で、ロッテは「コアラのマーチ」や「パイの実」などの定番商品を値上げする。天候不順でカカオ豆の価格が高騰しており、チョコレートを使った菓子やパンの価格引き上げも見られる。

　９月には１３３９品目、１０月には２４９１品目の値上げが予定されている。帝国データは「値上げ疲れで、消費者の低価格志向が強まっている。内容量を減らす『実質的な値上げ』の動きもみられる」（担当者）と指摘している。