ロシアに「スパイ罪」で収監の米国人３人、釈放発表…バイデン氏「外交の偉業」

１日、トルコの首都アンカラの空港にとまるロシアの政府専用機＝ロイター

　【ワシントン＝田島大志】米国のバイデン大統領は１日、ロシアで「スパイ罪」で有罪判決を受けて収監されていた米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのモスクワ特派員エバン・ゲルシュコビチ氏ら米国人３人が釈放されたと発表した。ロシアとの大規模な囚人交換が成立した。

　発表によると長年、米政府が釈放を求めていた元米海兵隊員のポール・ウィラン氏も含まれている。バイデン氏は声明で、ドイツやポーランドなどが交渉に協力したとし、「取引は外交の偉業だった。厳しく複雑な交渉を通じ、我々に寄り添ってくれた国々に感謝する」と述べた。