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村尾 王者に惜敗 延長直前 切り返され…男子90キロ 

読売新聞 / 2024年8月2日 5時0分

男子90キロ級決勝でジョージアのラシャ・ベカウリ(右)に敗れ、銀メダルの村尾三四郎=関口寛人撮影

 1日は柔道男女各1階級が行われ、男子100キロ級で前回東京大会覇者のウルフ・アロン(パーク24)は準々決勝でイリア・スラマニゼ(ジョージア)に敗れ、ニコロズ・シェラザジシビリ(スペイン)との敗者復活戦も延長戦の末、一本負けしてメダルを逃した。女子78キロ級で初出場の高山莉加(三井住友海上)は準々決勝で敗れたが、敗者復活戦を勝ち上がって3位決定戦に進んだ。

 31日の男子90キロ級では、初出場の村尾三四郎(JESグループ)が決勝で東京大会覇者のラシャ・ベカウリ(ジョージア)に敗れ、銀メダルだった。

 男子90キロ級の村尾に決勝で立ちはだかったのは、過去3戦全敗の東京五輪王者ベカウリ。初めて戦ったときから、「いつかこういう舞台で倒さなきゃいけない予感があった」という難敵の高い壁に阻まれた。

 照準をベカウリに絞ってパリに乗り込んできた。「ベカウリの対策は外国人選手(全般)の対策にもなる」と徹底的に研究した。

 間合いを取って戦えば村尾、接近すればベカウリという構図。試合序盤はペースを握り、技ありを奪ってリードした。しかし、開始2分半過ぎにすくい投げで技ありを奪われて同点に。ここからの攻防も見応えがあった。村尾の内股があと一歩技ありに届かず、ベカウリも攻め返す。レベルの高いせめぎ合いだった。

 そして、延長戦突入直前。王者が最後に底力をみせた。村尾は体力的にも精神的にも「丁寧に戦うだけ余裕がなかった」という時間帯。相手の土俵の密着戦に持ち込まれ、起死回生の谷落としを、片足で跳びながら切り返されて勝負あり。「どれだけベカウリの映像を研究したか分からない」という小野卓志コーチでさえ、「初めて見た技だった」。ずば抜けた身体能力と技の引き出しの多さに屈した。

 2人は今年で24歳とまだまだ若い。ベカウリは試合後ロサンゼルス五輪への決意を問われ、「私の金メダルの夢に、最善を尽くす」。それを聞いた村尾も続けた。「僕もロスを目指す。借りを返して金メダルを取りたい」。競い合って、強くなって、4年後に最高の畳で戦いたい。(小高広樹)

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